【レポート】現代版参勤交代 吉野の旅 -後編-

【レポート】現代版参勤交代 吉野の旅 -前編-
2019年6月12日
<11/26条件変更>015【賃貸】人気の高畑エリア。昭和レトロな一戸建て物件
2019年7月8日

今年3月に開催された『みんなの移住計画祭2019 現代版参勤交代』で奈良HAN吉野軍から指名されたTAMI(民)の皆さんと一緒に吉野を巡るツアーを実施しました!ー後編ーということで、2日目の様子をレポートいたします。


1日目の様子は【レポート】現代版参勤交代 吉野の旅-前編-

迫力満点の金峯山寺 朝座勤行

2日目は、世界遺産にもなっている『金峯山寺』の朝座勤行から始まります。個人的には勤行に参加するのは初めてなので、どういったものが一般的なのかよくわからないですが、念仏を唱えるだけでなく、途中から木魚が追加され、和太鼓が鳴り出し、法螺貝(ほらがい)が吹かれるなど、朝から迫力のある勤行を体験することができました(お堂の中は撮影禁止なのでお見せできないのが残念)。

KAM INNの女将でもあり山伏でもある片山さんがいてくれて、ほんとよかった。
普通の人にとって、お坊さんが言っていることを理解するのってなかなか難しいじゃないですか?片山さんは、仏教の考え方を現代の社会と結び付けてわかりやすく説明していただけるので腹落ちします。金峯山寺の朝座勤行に参加するときには、KAM INNに泊まることを強くお勧めします!
というか、私ももう一度泊まりに行きたい(笑)。

栄養たっぷり大満足の朝ごはん

料理が得意な参加者の鈴木さんを中心に、みなさんで朝食を作ってもらうことに。前日夜中まで参加者の皆さんで仕込みをしていただいていたようで、本当に感謝です(主催者は夢の中にいました…)。

朝食を作ってもらっている間に、片山さんに教えてもらいながらみんなで法螺貝体験!これ見た目以上にめっちゃ難しいんです。

私(中島)も挑戦!

・・・ダメでした!(笑)

実家がお寺の三浦さんは、初めてとは思えぬええ感じの音色を奏でていました。

そうこうしているうちに、朝食ができあがり、みんなで「いただきます!」朝から地域の野菜をふんだんに使った栄養たっぷりなご飯を食べられて幸せです~♪鈴木さん、ありがとうございます!

吉野の良さを振り返るワークショップ

初日から各所を回り、話を聞き、体感したことで、いろんな発見がありました。それを個人だけで持って帰るのはもったいないので、棚卸するためにもワークショップを実施。吉野町ビジターズビューローの山川さん・永野さんにも参加いただき、吉野の良さや気になったところをあげていきます。

そして「私ならこんなことができる!したい!」と題して、皆さんに考えてもらいました。吉野の食材を使った東京でのイベントや、友人を対象としたツアー企画などなど、吉野町さんやビジターズビューローさんの協力もいただきつつ、実現に向けて動いていくことができそうです。こうご期待!

吉野町の交流のハブ 三奇楼

昼食を食べた後、吉野山を降りて移住体験スペースにもなっている『ゲストハウス三奇楼』にお邪魔しました。ここは南工務店の南さんがオーナーの建物で、ゲストハウスとしての活用だけでなく、蔵をリノベーションして作った蔵Barで様々なイベントを行ったり、大学生が来てDIYしたり、吉野町の交流のハブになっています。

三奇楼には、吉野川を満喫できる超絶気持ちいいデッキがあります。ここで宴会したらさぞかし楽しいだろうなぁという妄想が膨らみます。今はサテライトオフィスを作っているらしく、また今度行く楽しみが広がります。

カフェわたなべさん所で旅の感想をシェア

この日は、上市スタンドで月に1回の『カフェわたなべさん所』が開催されているラッキーな日でした。子連れのママや地域のおじさんたちが運営していて、和やかな雰囲気が漂っており素敵でした。コーヒー100円という安すぎる価格設定に運営が心配になりましたが、とても居心地がよかったです。

当日27日が誕生日で、前日26日が結婚記念日という鈴木さんをお祝いしつつ、チェックアウトとして皆さんに2日間の感想をシェアしてもらいました。

参加者の皆さんから、「吉野の奥深さを実感した」「価値観を見直すことができるような学びの場になった」「また今度ゆっくり来たいと思った」「フラットな関係の友達ができてよかった」など、主催者冥利につきる言葉が続々と…。今後も継続して吉野との関係性がつながっていければよいなあと心から思います。

1泊2日とは思えないほどみんな仲が良くなりました。お別れが名残惜しい感じになりましたが、充実した2日間だったということなのでしょう。

さいごに・・・

奈良移住計画としては、非公開とはいえ、初めてちゃんとした(?)ツアーを実施することができました。
吉野町役場の八釣さんや地域おこし協力隊の菊地さんには今回の企画から実施までお世話になり、KAM INNの片山さんには3月の東京のイベントから当日までお世話になり、大変感謝しております。また、主催者がグダグダだったのに(笑)、温かい参加者に支えられながら、参加者のみなさんと一緒に作ることができたツアーになったと感じています。関係したすべての方に感謝しています。
これまで奈良に・吉野に関わることがなかった多様な方たちが、吉野に集い、体感し、交わることによって、いろんな可能性を見いだせた2日間でした。そのきっかけは『みんなの移住計画祭2019 現代版参勤交代』があったからこそであり、離島移住計画のともみんや山口移住計画のムロさんをはじめとした実行委員会の方々のおかげだなぁと改めて思いました。

今後もこの旅でつながったご縁を大切にしつつ、奈良移住計画として新たなチャレンジもしていきたいと思います。

(文/中島 章(奈良移住計画) 写真/みやちあきこさん(参加者)、まっすん(奈良移住計画)など)

おまけ

61470865_1273417839476982_8883540875636899840_o

参加者で今回の撮影の協力をしてくれたみやちさんが、『note』に旅の感想をまとめてくれました。参加者視点で書かれていて面白いです。


 
written by
中島 章

東京で人材サービス会社・コンサルティング会社で働いた後、地元奈良へ移住。奈良移住計画を立ち上げ、移住者を応援する活動をしている。